麻雀何でも情報局

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フリー雀荘での「腰牌」の規定について

 フリー雀荘の中には、腰牌(コシハイ)に関する規定のある店がある。【腰牌】とは、「上家の捨て牌に、鳴こうか迷って反応してしまうこと」で、マナー違反であるとされている。実際に腰牌をしてしまった時は、「腰を使ってしまった牌ではロン和了できない」というペナルティが設定されていることが多い。

 

 では、なぜ腰牌がマナー違反とされているのか考えてみよう。例えば下記は、ピンズなら何を引いてもピンズ待ちでテンパイする手牌である。

 

          二 三 四 ② ③ ③ ④ ④ ⑥ ⑦ ⑦ ⑧ ⑧ 
          萬 萬 萬 筒 筒 筒 筒 筒 筒 筒 筒 筒 筒 

 もしここで、例えば上家から「4索」が出て、ワザと鳴くかどうか迷った振りをしたら、同卓者はどう思うだろうか?手牌の中にソウズが含まれていると考えるだろう。この後、この手牌で手変りした、あるいはリーチをかけたとなったら、「4索」は他家にとって非常に切りつらい牌となる。さすがに、これは三味線と変わらない、卑怯だろうというわけだ。よって、ただ単に鳴きに迷っただけでも、それが悪意を持って鳴きモーションを見せたのかの判断ができないから、全て「ロン和了できない」という規定になっている。

 

 ただし、最近のフリー雀荘では、「腰牌」(加えて見せ牌も)に関する規定はなくなりつつある。理由は腰に関してセーフ、アウトの基準が各人によって違うからだ。例えば、上家の打牌で鳴くかどうか、ほんの一瞬だけ迷ってしまった。これはアウトだろうか?フリー初心者なら、捨て牌すべてに毎回鳴くか反応する人もいる。これもアウトだろうか?人によってはセールと判定する人もいるだろうし、アウトと判定する人もいるだろう。

 同じ動作に関して、個人ごとに異なるジャッジを下せてしまうようでは、トラブルを誘発する要因となってしまう。だったら「初めから「腰牌」というものの制限を無くしてしまえば、トラブルにならないよね」というのが腰牌の規定を無くした店の理屈である。また「腰牌」のペナルティを取る店でも、「腰牌があった時点で、その場で対局者全員が腰牌だと確認をとるときちんと明文化して、実行できている店は良い店だ。たまに「腰牌は自己申告だけ」という店があるが、これだと「腰があったその場で何も言わず、和了の時点で「腰でしたよね」と指摘する人」が案外多いためトラブルが多く発生してしまう。

 

 フリー雀荘へ行き慣れている人は、この辺りのマナー・ルールがどうなっているかも、雀荘を選ぶ判断要因にはなると思う。

 また、個人的には「腰牌」に関する規定が無い店のほうが好みである。なぜなら、私が普段遊びに行く店はノーレートや低レート雀荘であり、「鳴きモーションを利用して他家を騙そう」などと考える人はほとんどいないからだ。